松葉巳鶴

松葉巳鶴です。人間嫌いと人間好きが転じて占い師をやってます。

心の傷を治すためには「カウンセリング」か「占い」か

 

 

心の傷を治すためには「カウンセリング」か「占い」か

結論から申し上げますと、どちらでもよろしいです

ですが、それぞれに特徴と一長一短があります。

 

カウンセリング

メリッット:自分の努力を要するため、治療完了時の納得感が強い。

場合によっては保険適用可

デメリット:時間がかかる。年単位で通うため、それに伴い費用もかさむ。

 

占い

メリット:「貴方はこういう人間です」という結論が速い。

デメリット:気づきの深度に欠ける。他人から言われた結論であるため、本人の納得感が薄くなる。

そもそも占い師は「カウンセラー」ではない。が、なぜか隣接し混濁している業界であるため、カウンセリングを併用する占い師は多く、その占い師が占いとカウンセリングをどの割合で使っているのかわからない。

(一から十までカウンセリングや傾聴の手法で鑑定が進んでいった!占って欲しかったのに!なんて不満はこの食い違いで発生します。)

 

共通するもの

相性のいいカウンセラー/占い師に巡り合うのに苦労する。

差はあれどお金がかかる。 

 →これが嫌な場合は自分で自己治癒の知識を入れて取り組むのがいいですね。心理や占いの分野に興味があればそのまま仕事にすることもできるので良き道の一つだと思います。

 

 

占いが肌に合った人間の話

私昔一瞬だけカウンセリングのお世話になったんですけど「貴方のことを話してください」って雰囲気すごく苦手だったんですよね。

でも占いだと主体は「私自身」ではなく「占いという観点からみた私という人間の情報(星)」だったのですごく話しやすかった。

周りの人にどれだけ「苦しさ」の話をしても理解してもらえなかったので、星を見て開口一番「あ~大変だったね」と言われる方がスッと入ってきました。

 

占いは私の感情や生き様を無理やり星とこじつけ重ね合わせてるだけで、実は何の関係もないのかもしれません。

だからこそ、「星は」大変な配置だった。じゃあきっと私は辛かったんだろう。というトンデモ理論は、私の体験のしんどさにレベルをつける必要がなくて楽でした。

自分の「苦しい」とか「疲れた」に自信がないので、自分が苦しかった時に星の配置も苦しいと安心できたんですよね。

苦しがっててよかったんだ〜って。

 

この納得の仕方は「自分と向き合う」という観点から言えば頗るよろしくないです。

でも、「この時大変だったはずだ」から逆算して「あの時の私は大変だった」と過去の傷口を認める一歩にはなります。

 

自分には傷がある、ということが認められない段階にある人にとっては占いはいいツールになります。だって私たち、カウンセリングに行く云々以前のところで泥にはまっているからね。

 

 

 

 

以下、

占星術による自己理解の方法。しんどい時期編

ご自身で星が読める方にむけて3段階で。

 

 

土星冥王星

まずは、土星冥王星、(天王星海王星)の凶角(この場合は主に90、180)を見てみてください。

これだけでもつらい時期は概ね当てはまるはずです。

 

 

木星、キロン、複合アスペクト

もう少し複雑に読み込めるようになったら、木、キロンや、①でもあげた動きの遅い天体の絡むTスクエア等の複合アスペクトを。

木星は吉星ですが、「拡大」の意味合いを持つので凶角に絡むとアクシデントを拡大させてきます。

 

 

①~②に共通して

そのころに起こった出来事を「星の配置としても辛かったんだ」と自己治癒につなげることができます。

また、いくつかサンプルが集まれば、ご自身が苦しいと感じるときはどういう現象が起こっているときなのかがわかります。

働きづめなときか、自由がないときか、人と関わりすぎたときか、孤独であったときか。人生で何度も同じ苦労があるならば、それはその能力を伸ばす機会を与えられているといえます。乗り越えたからこそ身につく類の才能が埋まっている部分です。

 

 

 

③星の意味合いをとる

角度をとる星によって伝えようとしてくることは違います。

土星の凶角で起こる現象は「乗り越えるべき課題」であるし、冥王星であれば「今までのやり方違うよ」というサインです。

 

 

自分について読むんだったら①~③すべて用いてもそんなに苦にならないかと。

逆に占い師になりたい、お客様のために知識を増やしたい、とこの記事を読んでくださってる方ははじめは①だけを重視してください。

対面鑑定で複合アスペクトなど特殊なケースを重視しすぎると簡単な吉角を見落としたり、お客様の話をが頭に入らなくなることがあります。

対面鑑定では、「お客様の発言」が重要です。その人がどの割合でご自身の星を使っているのかはわからないからね。本人に聞いてわかるものは早く聞いてしまって、より正確なものをお渡ししましょう。

 

60分以上の鑑定やリピーター様、鑑定書を作成して文面でお渡しする類の鑑定方法をとる場合は②③があるとよりその方への理解が深まります。

 

 

「当てる占い」だったら①を、「切り込み、掘り下げる」ためには②③を。

 

って出来たら苦労しないねぇ

エンタメが欲しい方も、カウンセリングが欲しい方も、とりあえずで来れる場が「占い」なので①~③の技術を使う前に「何を求めてここに来てくれたか」の探り当てが必要です。この話はまた今度しますね。