一般に想像される人相学ってどんなものでしょうか。
ほくろがこの位置にあると浮気性で、耳の形がこうだとお金持ちになりやすくて~とかですかね? それ全部覚えるの、べらぼうに大変じゃない??
私はそう思っていました。そのあと普通に挫折してます。
アレを初学者が全部覚えるのはしんどい!
というわけで、今日は『人相入門、基本のキの字』。
本とか買わなくてもちょっとセンスがあれば日常生活ですぐに鍛えられてすぐに使えるような人相のお話をします。
ここに書いてある実践を積んだら本から知識を得るのが楽になるはず。
上記の通り実践方式なので、座学が不得意、とりあえず自分でやってみたい!って人におすすめの記事です。
善人悪人を判断するのはリスキー
前提として、人相基本のキの字編で他人を善人か悪人かを見極めようとする必要はないです。
(警察署にお勤めなさっていて、目ぼしい悪人を速攻見つける必要がある、とかなら別ですが……)
善悪って文化や関係性次第でいくらでも変わってしまいます。
浮気性だけど仕事はできるから仕事仲間としてはすごく頼りになるので問題なし!みたいなね。
それらを踏まえて、日常生活で使える人相術ってどの程度でしょう?
言い換えると、どんなことがわかると自分にとってお得でしょうか?
「あの人妊娠してるな」とか「あの人、周りから恨み買ってるなぁ……」はわかったら楽しいでしょうが「必要か」と言われれば首をかしげてしまいます。
私たちが人とはじめましての挨拶をしてから最優先で知りたいことって「自分と仲良くできるかどうか」「自分にとって不利益を与えないか」
つまり、「自分にとってどういう人間か」ってことじゃないでしょうか。
私たちが日常的に使っている人相術
初対面の人にあったときにパッと見た印象で「あっなんか良い人そうだな」とか「性格キツそうだな」なんて思うことがありません?
あるよって人はもう人相学のスタートラインに立ってます。
つまり、大体の人が相手の人相から少なからず情報を得ています。人相に興味をもって占い師のブログを覗いてる人ならなおさらです。
人間は今まで出会った人のデータを使って、初対面の人に対して「良い人そう」とか「ちょっとやな感じ」と第一印象を定めます。
外敵から身を守るために発達した脳の働きです。
「昔こういう顔の人にだまされたんだよなぁ~」なんてことがあれば「この人怖いな」とか「なんとなく平気でうそつきそうだな」とか。
逆に良くしてくてた人に似ていたら「なんか好きかも…!」って親しみを抱いたり。
実践、手持ちスキルの精度を上げよう
人相の基本はこの肌感覚の精度を上げることです。
身の回りの人の顔ってしっかり思い出せます?
ツリ目?たれ目? 唇は分厚いか薄いか。黒子はありますか? 眉毛は濃い?薄い?
案外細かい部分は思い出せないんじゃないでしょうか? しっかり見て覚えてきてください。
接客業の人は「この雰囲気の人はこういう注文の仕方するんだな」とか考えながらお仕事してみると楽しいかもしれません。
身の回りの親しい人、苦手意識のある人はもちろん生活の役に立ちます。
あとは、キャラが立ってる人もそのキャラに応じた特徴があるので勉強になるはず。
口が大きいと挨拶もハキハキしてていいな~とかそういうのです。
身近な人でなくてもニュースを見ていれば「大手企業社長」「不祥事を起こしたお偉いさん」「ベンチャー社長」「IT系の人」「(これは当然ですが)芸能人」など、様々な職種の人たちを見かけるはずです。
その方々を見て「この業界はこういう雰囲気の人が多いのかぁ」とラベリングしていくのが一番早いんじゃないかなぁ。
『人相入門、基本のキ』とは言いましたが、ザっとした雰囲気で相手の属性を掴めたらもう充分です。
古い人相の本だと「流れるようなシワの持ち主は~」とか「目の際がうるんでいるときは」とかそうは言われても実際どんなもんかようわからん文言が多いので、実践積む方が手っ取り早いです。
そうして自分の中で生きた知識を育てた上で本を読んでみると、より理解が深まります。
最初はとりあえずここを見よう!
人相初心者への記事を謳っておいて丸投げじゃああんまりなので、右も左もわからないときに「ここだけ優先してみておきな!」のポイントを
①唇の分厚さ。一般的に分厚いと情に厚い人。薄いとクールな人です。
②目。何がどう、というよりも「とりあえず沢山観察して勘を手に入れろ」ポイントです。
③顔の比率。おでこが大きいのか、顎が大きいのか。面長か丸顔か。
おでこが大きければ「よく考える人」、顎が大きければ「我慢強い人」「実行力のある人」などの意味合いがあります。
全体の空気、と呼んでもいいのですが、それだとアバウトすぎるので「比率」にしました。
以上3点が松葉の考える「とりあえずここ見ておけば勘が育つよポイント」です。
最後に、
「人を見かけで判断しちゃいけません」
といいますが「判じる」までは見た目でしてもいい。大事な情報ですからね。
自分と会うために身なりを整えてきた人に対して「身なりを整えた誠実さ」を見出さないことはむしろ失礼です。
ただし、「断じる」ところまでいってはいけません。
人相にしろ命術にしろ、何かしらの学問を学ぶとき、万能感や優越感は大敵です。特に占いはその傾向が強い。
人様の姿かたちはその人の生き様そのものなので、「学ばせていただいている」意識と、「自分は強い偏見をもってモノを見ている」認識を忘れないでくださいね。